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2023.11.14 | 未分類

ガムの効用

新潟市東区の歯科医院 「くぼた歯科クリニック」 歯周病専門医の久保田健彦です。

11月も半ばを過ぎました。既に、冬タイヤに交換した方もいるのではないでしょうか?山間部では、雪の便りもでていますので安全のために、早めの交換をお勧めします。

本日は、「ガムの効用」と題してお話ししたいと思います。

歯医者さんの中には、「ガムを食べたほうが良い」という先生と「ガムは食べないで」という先生がいると聞きます。ガムを食べることで、歯や歯周組織にに負担がかかり障害を起こすことや、場合によっては詰め物がとれることもありますが、概ね良い効果があると思います。

一つ目は、先回お話しした「唾液」の分泌を刺激してくれると言うことです。研究で唾液を採取するためにガムを嚼むことがあるように、嚼むことで唾液がでます。唾液の効能については、前回のブログを見てください。

最近のシュガーレスガムであれば、虫歯の心配もありませんし、逆にキシリトール効果で虫歯予防になることも!ガム成分の中に、お口の細菌をトラップすることで細菌の量を減らす効果もあります。よって、歯周病や口腔粘膜の病気の予防にも効果があります。

次に、嚼むことによりお口の周りの筋肉や咀嚼筋、関連して頭の側頭筋や関連する全身の筋肉を刺激して、血流が良くなることがあげられます。実際、認知症の予防や記憶力の改善がおきるという研究結果もあります。大リーグのスポーツ選手などがプレー中にガムを噛んでいるのをみたことがあるかもしれません。嚼むことにより、自律神経を整えリラックスする効果もあるといわれます。

他にも、含有されている成分で口臭を予防したり、腸内細菌を整えたりという効果もあるようです。

院長は、これまでクラシエフーズをの共同研究で「歯周病とガムに関する研究」をして論文を3編書いています。

1つは、抗酸化作用のある「植物タンニン」の効果、2つめは「乳酸菌の効果」、3つめは「禁煙補助効果」です。共通していえることは、ガムは食品であり子供からお年寄りまで、比較的安全に使えること。もちろん、ブラッシングや歯科医院での専門的クリーニングは必須ですが、日常の口腔衛生に補助的に使用出来るものと考えています。

喫煙をやめられない理由に、(たばこをくわえていないと)何か口寂しいという感覚があるので、その代わりにガムを嚼むというのも禁煙の助けになります。専用のニコチン含有のガムもありますが通常のガムでも良いと思います。

くぼた歯科クリニックでは、歯科医院専売品の「POs-Ca」というガムを販売しています。

ご興味のある方は、受付でお訊ね下さい。

どうか 全身の健康のためにも「先ずはお口の健康から」しっかりと、治療してメインテナンスしていきたいものですね(^^)

また、お聞きになりたいことがありましたら お気軽にお訊ね下さい。

お時間の許す限りお答えしたいと思います。

院長の、研究をまとめた総説もあります。

今回は「ガムの効用」についてお話ししました。

今後とも、より良い歯科医療をご提供できるよう努力して参ります

くぼた歯科クリニック