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2020.08.01 | 未分類

歯周病で食道がん、胃がんのリスクが上昇

新潟市東区物見山 歯周病専門医 くぼた歯科クリニック 院長の久保田健彦です。

歯周病で食道がん、胃がんのリスクが上昇することが、先日長期多数症例の疫学研究論文で示されました。

https://medical-tribune.co.jp/news/2020/0731531039/?fbclid=IwAR0eS_y9V7ROEPHqV2UrIeUYahidoyNsTrbYiv1MYrg120zB7elnY-oNvdc

歯周病歴を有する人では食道腺がん、胃腺がんのリスクが上昇することが示された。米・Harvard T.H. Chan School of Public HealthのChun-Han Lo氏らはNurses’ Health Studyの参加者約10万例とHealth Professionals Follow-up Studyの参加者約5万例を20年以上追跡し、歯周病とがんの関係を検討した結果をGut2020年7月20日オンライン版)に発表した。(関連記事「口腔内の歯周病菌が大腸がん発生に関与」)

約15万例を20年以上追跡

食道腺がんリスク43%、腺がんリスクの52%上昇

口腔内微生物叢が関与

Lo氏らは、歯周病および食道がんと胃がんリスクとの関連には口腔内微生物叢が関与していると指摘。その理由の1つとして、これまでに重症の歯周病の原因菌とされる”red complex”のうち2種類(Tannerella forsythiaPorphyromonas gingivalis)が食道がんの存在およびリスクに関連することが報告されていることを挙げた。また、口腔衛生状態の悪さと歯周病は硝酸還元菌を介して胃がんの原因となる内因性ニトロソアミンの形成を促進することも報告されている。

 

歯周病は細菌感染症であり口腔内・消化管内の細菌叢を乱します。

歯周病は万病の元、予防・早期治療・再発予防のメインテナンスが大切です。

8割以上の成人が罹患している歯周病、30歳以上の人は先ずは歯周病専門医の先生に診てもらうと良いでしょう。


2020.08.01 | 未分類

歯周病だと新型コロナに感染しやすくなる?…コロナ予防に口腔ケアが大切な理由

新潟市東区物見山 歯周病専門医 くぼた歯科クリニック 院長の久保田健彦です。https://news.yahoo.co.jp/articles/467e7aa90fcc71779140da4deeda49639086391c

かねてより、インフルエンザや肺炎の予防に口腔ケアが有効であることが言われてきましたが、歯科治療や歯周病予防・治療が、細菌やウイルス性疾患の予防に大切であることも一般的に認知されてきましたね。

院長は、歯周疾患と全身の関係を研究しており 日本歯周病学会では、インプラントだけではなくPerioddontal Medicine:歯周医学の委員会でも活躍しております。

次回は、歯周病が認知症やがんの引き金になること その治療が全身に好影響を及ぼすこともご紹介します。

 


2020.07.28 | 未分類

歯科に対する質問に答える2

新潟市東区物見山 歯周病専門医 くぼた歯科クリニック 院長の久保田健彦です。本日は前回に続いて「歯科に対する質問に答える」と題しまして、以前”QUORA”というサイトでお答えしてきたものを回答いたします。

https://jp.quora.com/profile/Kubota-Takehiko

前回、ご紹介した「日本人はこうして歯を失っていく」の本でもいくつかのQ&Aがありますが、歯やお口のこと、全身の健康でお悩みのことがありましたらお気軽にご相談下さい。

1)人によって「歯磨きの成分」や「歯ブラシ」に向き不向きがあったりしますか?

歯磨きの成分は、フッ素入りが基本です。虫歯になりやすい人は1450ppmの濃度のものを使うと良いでしょう(全ての歯がインプラントの方はフッ素無しが良いです)。市販のものでは知覚過敏用のシュミテクトが1450ppmですが、歯科医院専売品もあるので相談してみて下さい。研磨剤があまり入っていない方が安全です。歯ブラシは、患者さんのお口の大きさや歯ぐきの状態にあわせてある程度処方を変えていますが、毛の硬さは柔らかめから普通 毛先が丸 高密度の植毛 ネック部が細いストレート形状 持ちやすく角度がわかるハンドル 大きすぎないヘッド部 など やはり歯科医院で歯科医師・歯科衛生士 出来れば歯周病専門医や歯周病学会の認定衛生士さんに相談されると良いと思います(^^) ただ、成分や器具よりブラッシングのスキルや生活習慣が大切ですから そちらもお忘れ無く。

くぼた歯科には、電動歯ブラシも含めていろいろな歯ブラシがあるので是非ご相談下さい。

「歯周病や虫歯の原因となる細菌性プラーク(目で見るとネバネバした白い食べかすのように見えるばい菌の塊です)を機械的に除去する為にやっているんだ」という、目的を意識すると良いともいますよ。もちろん加えて、口臭の改善や口腔内ののさっぱり感が得られますが、歯磨き粉やうがい剤よりも、先ずは細菌を殺菌するのではなく物理的に減らすのだ という意識です。あとは、磨きにくいところを意識してより丁寧に磨くもの大切です。

 

結論から言うと「歯石は除去すべきです」。歯石は歯に沈着する石灰化物ですが、唾液の出口などに多く付きやすく個人差はありますが付きやすい人とそうでもない人がいます。一度付いてしまうと自力ではとれず、歯科医院で除去してもらうしかありません。歯周病の原因である「プラーク:歯周病菌の塊」の沈着を招き、更に持続的にとどまることで歯周病の重症化と関連しますので、定期的に(歯周病専門医の)歯科医院でチェックしてもらうと良いでしょう。


2020.07.25 | 未分類

歯科に対する質問に答える

新潟市東区物見山 歯周病専門医 くぼた歯科クリニック 院長の久保田健彦です。本日は「歯科に対する質問に答える」と題しまして、以前よりボランティアで”QUORA”というサイトでお答えしてきたものを回答いたします。

https://jp.quora.com/profile/Kubota-Takehiko

前回、ご紹介した「日本人はこうして歯を失っていく」の本でもいくつかのQ&Aがありますが、歯やお口のこと、全身の健康でお悩みのことがありましたらお気軽にご相談下さい。

1)口臭はどうすれば治りますか?

口臭の原因の ほとんどは口の中に問題があることが多いです。もしかしたら、歯周病(歯周炎)かもしれません。ある種の歯周病関連口腔内細菌は口臭の元になる物質を作り出すので口臭の原因になるのです。まずは、しっかりと歯を磨いて 歯医者さんに診てもらうことをオススメします。

2)口腔洗浄器を使うことは歯周病予防につながりますか?おすすめの製品があれば教えてください。

予防ということに限れば 有効と思います。製品自体かなり大きくかさばりますので(ウォーターピック – Wikipedia)、私自身は使用しておりませんが、使用することで口腔衛生の動機付けになり、重度の歯周病(深い歯周ポケットがあるところには届きません)ではなく、健康な人が予防として使うのであれば プラーク(細菌)を洗浄する効果はあると思います。ただ、口腔洗浄器は、あくまで手用歯ブラシや電動歯ブラシの補助的に使用されるべきで、これを使うと歯磨きをしなくて良いとはならないので要注意です。2009年、日本歯科保存学会雑誌に研究論文があるようです。製品はWaterpickが有名ですが、電動歯ブラシでもシェアの高いPhilips, Brawn, Panasonic製もあるようですね。

次回は、歯磨きについて の質問に答えます(^^)


2020.07.17 | 未分類

ブログ始めました!「日本人はこうして歯を失っていく」

こんにちは!新潟市東区・歯周病専門医・「くぼた歯科クリニック」 院長  久保田 健彦 です。

本日より ブログをオープンしました。 少しずつですが、皆様に有益な情報を発信できたらと思いますので よろしくお願いいたします。

今回は、日本歯周病学会・臨床歯周病学会 共著の公式本「日本人はこうして歯を失っていく」と「続・日本人はこうして歯を失っていく」のご紹介です。

本院でも、展示しており読むことができます。

必要な方は、受付にお声掛けください。